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> 2人の世界チャンピオン その① 緑健児代表
分裂前の極真空手に於いて世界王者に輝いたお二人にお会いした事があります。
まず、本当に「太陽よりも輝いて」いた 緑 健児氏。
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今は格闘技フィットネスに特化している大阪のジムが緑 健児氏を招いて開催したセミナーでのことです。
開始時間に少し遅れてスタジオに空手着姿で登場した氏。
「いや~、遅くなってスミマセン、昨夜ホテルでK-1中継見てたら遅くなっちゃって(笑)」
ゴールデンではなく、関西では何週か遅れて深夜枠でK-1が放送されていたのです。
当時は分裂の衝撃も生々しく、ちょうど松井派・支部長協議会派(当時)に分かれた第6回世界大会が終わった時期だったと思います。松井派が門戸開放を唱え、、K1正道会館と交流を深めていた時期。
「K-1、あれ面白いよね~(笑)」
意外な発言に参加者一同爆笑。ツカミはOKです、代表!
準備運動はよく雑誌で紹介されている一連の動作、四股ふみはキツかったです。
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代表のデモンストレーションがまた凄かった!スタジオ内のサンドバックにローキックやミドルキック、ハイキックのお手本を打ち込んで行くのですが
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ハイキックを目の当たりにした時は
「そりゃ氷柱も割れるわ~」
と呆然。鍛えこまれた足の甲は大きく盛り上がっていて、多分下段なんか軽く「チョコン」と当てられても悶絶すること請け負い。
圧巻は、キック王者という参加者とのボディの叩きあい。代表、笑顔で
「はい、もっと強く!もっとガンバレ!」
と徐々にテンションを上げて行きます。他の参加者から「うわ~…」と言う声が漏れ聞こえてきます。
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「よ~しオッケー!えぇ~、この練習をする時は徐々に上げていって…」
参加者の方を振り返り、代表が話し終わるかと言う頃ボディにパンチを打たれ続けていたキック王者が朝礼時に貧血で倒れる学生の様に時間差で失神。
「またまた~」
と言う目で一同見ておりましたが、いや真剣にボディ打ちで落ちていたのでした。一撃KOも凄いですが、時間差で人が倒れるのって恐怖ですよ、間近で見ると!
世界大会で見せた、上段を蹴ると見せかけての中段回し蹴りへの変化など、時間内目いっぱい動き回っておられました。
この時の自慢話を一つ。出来るだけ当てないように対人スパーをやる指示が出て、私が組んだ相手はまだキャリアの浅そうな男性でした。終盤、ガードが下がった所へ左ハイを合せると当りそうになったので、寸止めにしたところ丁度代表が通りかかって
「おっと危ない!いや~今の危なかったねぇ。彼が止めてくれたからケガしなくてすんだんだよ~、ウン」
へへっ世界王者に誉められちゃった(笑)これだけで一生浮かれてます。
因みに一緒に参加したPHENIX代表はシャドーか打ち込みの時間、手を抜いた瞬間(笑)を代表に見つかり、
「ダメだよ~楽しちゃ~(笑)」と言われてました。
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こんなヤンチャな時代があったなんて信じられない、本当に爽やかな方でありました。
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しかし代表、顔が小さい!↑女性と並んでもこの通り。だけど鍛えられた拳と足はとてつもなくデカイ!身長は私とほぼ一緒。決して大きくないこの身体で、分裂前の世界大会を制したのですから、まさに小さな巨人であります。
ある人が体重判定に逃げたみたいなことを書いてましたが、3日間のトーナメントで外国勢はおろか最終日に七戸・黒澤・増田の重量級かつトップクラスの三氏相手に体重判定に持ち込むことがいかに凄いことであるか、経験者なら容易に想像出来るはずですが。その後、なかなか世界に通用する日本人軽量級選手が出ていないことからしても、その偉大さがわかります。
セミナーの最後、丁寧に一人ひとり握手をしてくださいました。
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「これが世界を獲った拳なんだ」
と感動しました。一流と直に接することの出来るこうしたセミナーは得るものが大変大きいです。機会があれば是非参加しましょう。
by osaka-kenyukai | 2014-01-24 22:55 | 活動近況「結構鍛えてます」